iPhone Xの顔認証 FaceID 購入前に注意すべき点だそうです!

Appleが27日、iPhone Xで初めて採用される顔認証技術Face IDについて、詳しく解説したページを公開しました。

Face IDのセキュリティ対策や、どのようにプライバシーを保護するかを説明しています。

「Face ID」について知っておくべきことですね!

Touch ID(指紋認証)対応アプリは「Face ID」に自動対応

顔認証「Face ID」は、Touch IDをサポートしているアプリに対応していれば自動で対応する。

指紋認証を初めてサポートした「iPhone 5s」の発売直後は画面ロックの解除か有料アプリの購入ぐらいでしか使えなかったが、
Face IDを初めて搭載する「iPhone X」では最初から多くのアプリで顔認証が利用できる。

ヒゲや化粧、めがねの変化にも対応

化粧やヒゲなど外見の変化にも「Face ID」は対応する。日本人にはあまり関係ないかもしれないが、顔いっぱいに生えたヒゲを剃るなど外見が大幅に変わった場合はパスコードを入力して本人確認した後、顔のデータを更新するようだ。

さらに、一般的な顔認証や虹彩認証では識別不可能な帽子やスカーフ、メガネ、コンタクトレンズ、さらにはサングラスといったアクセサリの有無も正確に判別して認証する。

机に置いても認証可能

Face IDは「TrueDepth カメラ」が顔を捉えれば動作する。手に持った時はもちろん、机など平面上に置いた状態でも動作するため、“カメラに顔が写る”といった条件はあるものの、Touch IDと同じように利用できる。

屋内、屋外、真っ暗な中、あらゆる環境で認証可能

Face IDは環境を問わず動作する。屋内や屋外、さらに消灯してベッドに入った後の真っ暗な部屋でも利用できる。

一つ心配なのは日差しの強い屋外での利用だ。赤外線を利用した虹彩認証を使用したところ、晴天時の屋外では性能が著しく低下した経験がある。

これは周囲の明るさによって赤外線が妨害されてしまうことが原因。Face IDも赤外線を利用するがどの程度動作するのか気になるところ。

子どもが利用する場合は誤認識率がアップする

誤って他人を本人と認識して認証を突破してしまう「誤認識率」はTouch IDの5万分の一に対してFace IDの100万分の一、20倍も安全性が高い。

双子や似ている兄弟姉妹も正確に見分けるものの誤認識率は100万分の一からアップしてしまう。具体的な誤認識率は明かされていない。さらに、13歳未満の子供が利用する場合も誤認識率がアップしてしまうようだ。顔の特徴が成長途上であるためと案内されている。

寝顔での認証を防止する「注意知覚機能」

Face IDには「注意知覚機能」が備わっていて、TrueDepth カメラが捉えた顔の目が開いていて意識してデバイスを見ているかを認識するため、目が閉じている状態では顔認証は利用できない。

指紋認証では寝ている間に指紋を読み取って画面ロックを解除することができたが、Face IDでは寝顔を撮影して画面ロックを解除することは困難だ。

「注意知覚機能」は顔認証以外の機能も提供する

顔の目が開いていて意識してデバイスを見ているかを認識する「注意知覚機能」は顔認証以外にも使い道が用意されている。

例えば、iPhoneを見ていない時はディスプレイを暗くしたり、デバイスを見ているときは通知音を小さくする機能が用意されている。

Face IDのデータはデバイス内にのみ保管

顔情報というセンシティブな個人情報についてAppleは、iCloudやその他の場所にバックアップされることはなく、iPhone本体のみに保管されると説明しています。またFace IDを使わずに、パスコードでロック解除などを行うよう、設定することも可能です。

Face IDに対応したアプリではFace ID認証を有効にすることができますが、アプリは登録されている顔に紐付けられているFace IDデータにはアクセスできません。

TrueDepth カメラ」を不正改造・修理するとシステムが無効に

Face IDで顔の読取りに利用する「TrueDepth カメラ」には不正改造検知機能が備わっている。不正改造が検知されると安全上の理由からシステムが無効になるようだ。

以前、フリーカメラマンが取材先でiPhoneを落下させて画面が割れたため、現地の非正規なサービスに持ち込んで修理したところエラーが発生。その後、iPhoneが一切動作しなくなる、いわゆる文鎮化となった件が大きな話題になった。

iOSには、OSのアップデートまたは本体のバックアップ復元時にTouch IDとその他の部品が正規なものであるかチェックする機能が備わっている。このチェックで不正が検出されるとiPhoneを文鎮化する機能が公式に備わっていることが原因だ。

TrueDepth カメラの不正改造検知機能はこれと同じようなものと予想できる。例えば、「iPhone X」を落とすなどしてTrueDepth カメラが破損し、街の修理屋さんなど非正規なサービスで修理した場合、iPhone Xは利用できなくなってしまう。

以上となりますが、中々考え深いですね!